2017.4.26
頸椎捻挫の理学療法とは
頸椎捻挫は理学療法で治療
当院には頸椎捻挫で来院される方も多いのですが、この頸椎捻挫は、追突などの交通事故や、柔道やアメフトなどのスポーツで起こることも多く、一般的には背骨の中の頭に近い部分から七つ目までの椎骨に損傷が起こったものを頸椎捻挫と呼んでいます。
頸椎捻挫は、治療にも長い時間がかかると言われ、治療が済んでも、頸椎捻挫を負う前と全く同じ状態に回復するのは難しいとも言われています。そこで必要になるのがリハビリですが、最近はリハビリのために、理学療法を取り入れる病院も増えています。この理学療法が高齢者の機能回復の現場に取り入れられているのはご存知の方も多いことでしょう。
理学療法のように電気を用いた療法が、頸椎捻挫には効果的
もちろん、頸椎捻挫による痛みが激しい時は、直ぐにリハビリを始めることはできませんが、リハビリ開始が遅れれば機能改善も難しくなってきますので、理学療法を用いるなどして適切な治療を始めることになります。たとえば、温熱療法や電気による刺激療法などの理学療法で、血行を改善させ、頸椎捻挫などで損なわれていた運動機能の回復を促すことができます。
頸椎捻挫の後、痛みが取れても首を動かす際に支障があったり、手足にしびれが残ることもあるでしょう。さらに、頭痛が起こりやすく、物事に集中できなくなるなどの、頸椎捻挫による後遺症は数々の事例があります。そんな不快な症状や痛みも理学療法で対応することで改善できるでしょう。また、頸椎捻挫の治療のためにギブスで固定されていた首の周辺の筋肉が衰えていることもあり、筋肉の働きを戻すために理学療法を用いたりします。
ただ、患者さんの中には、病院での頸椎捻挫治療後の理学療法によるリハビリが十分とは言えなかったり、病院での理学療法に時間が取れないという方も多いものです。そして、整骨院では、理学療法のように温熱治療や電気治療などが一般的な治療として用いられていることもあって、頸椎捻挫の治療を得意とする治療院も多いはずです。当院でも、首の動きや筋力の回復を図る治療、そして不快な症状を取り除き頸椎捻挫を負う以前の体調に戻す治療のために、理学療法のように電気を用いたEMS療法などが、効果的に使われています。